永遠の愛を(番外編も完結)
そして、それはどんどん膨らみ大きくなっていく。

就職してからのこの数年間、専門学校で学び得た知識が活かされる機会は殆どなかった。

祖父や祖母のお陰で学ぶチャンスを与えてもらったのに、それを生かせていない現実に歯がゆさを感じていた。

ちょうどそんな時だった。

起業したばかりの先輩に声をかけてもらったのは。

私が出した答えは一つしかなかった。

この街を出ることに対する戸惑いや不安は無かった。

祖父や祖母が迷い燻っていた私の背中を押すために、もう一度大きなチャンスを与えてくれたような気さえしていた。

その結果、今の充実した日々がある。

それも全て目の前にいる二人のおかげでもある。
< 194 / 362 >

この作品をシェア

pagetop