永遠の愛を(番外編も完結)
「ばあちゃん、また帰ってくるから。」
「待ってるよ。みぃちゃんもね。ここが実家だと思って、いつでも帰って来なさいよ。」
「うん…ありがとう。お世話になりました。」
窓を全開にして手を振り、小さくなっていくヨシおばあちゃんがついには見えなくなった。
途端に居心地の悪さを感じ始める。
閉ざされた密室に二人きり…この状況に息苦しくなる。
どうしてか彼には色んなことを見透かされているみたいで落ち着かない。ただ、それだけ。
もちろん恩人だし、大好きなヨシおばあちゃんの孫だし、嫌いなわけない。
だけど、いつからだろうか。
先輩と二人きりになる事を避けている自分がいた。