永遠の愛を(番外編も完結)
「だけど、逃げていたのは俺も同じだ。
怖かったんだ。本気で拒絶されてお前に嫌われるのが。お前を失うのが。
あの頃の俺が強ければ、もっと早く美麻の心を救えていたかもしれないのに。長く苦しませてごめんな。」

そんなの…彼が謝ることじゃない。

だけど、それほどまでに私を大切に思ってくれる彼の気持ちが伝わってきて、どうしようもなく心が震えた。

「…わ…たし…」

「美麻、俺はお前が好きだ。昔からずっと好きだった。
これ以上、傷つけたくない。もう一人で苦しませたくないんだ。」
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