永遠の愛を(番外編も完結)
「彼女には、一度も自分の素直な気持ちを伝えられなかったんで。」

『えーー!もしかして一度も好きって言わへんかったん?それはあかんわ…自分。』

「はは……怖くて勇気がなかったんですよね。」

『怖いて…相手、彼女やのに。岡田選手めっちゃビビりやん。』

画面に映る岡田君は皆にいじられ笑っていたけれど、どことなくその笑顔は悲しげに見えた。

テレビだしどこまで本当のことを言ってるのかなんて分からない。

だけど、なぜか岡田君が嘘を言っているようには見えなかった。

でも…だとしたら彼はあの頃、私のことを好きだったという事になる。

そして私はそんな岡田君の事も沢山傷つけた。

あの時、もし彼の気持ちに気づけていたら私はどうしていたのだろう。
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