永遠の愛を(番外編も完結)
私も小学一年の時から、祖父に習字を習い始めた。

一時間の教室が終わると、祖父は飴玉の入った大きな瓶を和ダンスの中から取り出し子供達に3個ずつくれた。

祖父のいない時に、時々こっそり飴玉を食べた事もあったけど、その悪事は祖母にはしっかりバレていた。

勉強は可もなく不可もなく、これと言って人に自慢できるほどではなかったけど、書道だけはいつも賞を取ることが出来た。

私が賞状をもらって帰ると二人はすごく喜び、立派な額縁に入れて飾ってくれたのが、恥ずかしかったけどとても嬉しかった。

二人の笑顔を見るのが大好きだったから。
< 23 / 362 >

この作品をシェア

pagetop