永遠の愛を(番外編も完結)
慶斗さんの大学時代の話や、卒業後に就職した会社の話など。

彼の話は、ずっと聞いていても何を聞いても楽しくて飽きることはなかった。

高校時代からモテていた彼だから、きっと留学先でも大学や社会に出てからも慶斗さんの周りにはたくさんの女性がいた事も容易に想像できた。

その事に対して全く何も思わないかと言えば嘘になるけど、今、一番大切にしたいのは今のこの瞬間と、この先に続く未来。

過去があるから今の彼がいる。そして私もーー

しばらく車を走らせて着いたのは、海が見える公園だった。

駐車場に車を停めて、少し歩くことにした。

夜の海に来たのは初めてだけど、寄せては返す波の音が耳に心地よく、緊張が少しだけ和らいでいく気がした。
< 255 / 362 >

この作品をシェア

pagetop