永遠の愛を(番外編も完結)
お姫様のように大切に抱きかかえられ、降ろされたのは彼のベッドの上。

そしてただ、まっすぐ上から注がれる眼差しに胸の奥が締め付けられていく。

言葉がなくても、お互いを見つめるその瞳から気持ちが溢れ、二人を包み込む。

早く触れたくて、触れて欲しくて、二人の間にある僅かな距離さえも今はもどかしくて慶斗さんへと腕をのばすと吸い寄せられるように唇が重なった。

徐々に激しさを増すキスに何も考えられなくなるほど蕩けていく。

気づくと下着さえも身につけていない私の全身に、慶斗さんの熱く濃厚なキスが降り注がれていた。

恥ずかしさよりも、彼に愛され求められている喜びの方が大きくて、慶斗さんと一つになれた瞬間、幸せすぎて涙がこぼれた。
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