永遠の愛を(番外編も完結)
「…もっと聞かせて」

奥歯をぐっと噛みしめる彼の頬から滴り落ちる汗さえも愛しくて。

もう自分が彼の前でどんな風に乱れているかも分からないほど。

「愛してる、美麻…」

私の中にいる彼を直に感じながらその言葉に胸が震えた。

額に張り付いた私の前髪を横に流して、そっと口づけを落とした慶斗さん。

これほどまでに身も心も満たされたのは初めてだった。
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