永遠の愛を(番外編も完結)
「はぁー………どうしよう…」

自分でもまるで処女を失ったばかりの少女のようだと思う。

この後、彼と顔を合わす事が恥ずかしくてなかなか浴室から出られないでいるなんて。

そのくせ、昨夜の…というよりもまだつい先ほどまでと言った方が正解だろうか。

慶斗さんとの情事を思い出すだけで脈がどくどくと波打ち、体の芯がまた熱く疼き始めるのだから、もうどうしようもない。

シャワーのお湯で濡れる自分の体を抱きしめながら、ぎゅっと目を閉じた。

はぁー……ゆっくりと熱を逃がす様に息を吐きながら目を開くと、ちょうど視界に鏡がうつる。
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