永遠の愛を(番外編も完結)
なのに、私はそんな彼女に本当のことを隠し続けた。

一度、隠してしまうとなかなか本当のことが言えなくなる。

唯ちゃんを傷つけたくない。

唯ちゃんに誤解されたくない。

言えなかった答えは一つじゃなく、色んな思いが絡み合っていた。

憧れは、裏を返せば妬みや嫉妬という感情も生んでしまう。

私は、私にない全てを待っていた唯ちゃんに憧れる一方で彼女を取り巻く幸せな環境、友人、全てに対し本当は妬んでいたのかもしれない。

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