永遠の愛を(番外編も完結)
慶斗さんやヨシおばあちゃん、そして佳子さんもそんな私を快く送り出してくれた。

慶斗さん達は今頃、家族3人で食事にでも出かけている頃だろう。

「私の方は全然。それより、唯ちゃんの方こそ大丈夫だった?…結婚、してるんだよね?」

そう聞いた私の言葉に、「え?」と驚いた唯ちゃん。

「あ、ほら、さっき橋元さんって呼ばれてたから。」

「ああ、それで…」

「うん。だから、この時間だと夕飯の準備とかで忙しいんじゃないかと思って。時間、あまりないよね?」

「それが、今日は旦那も飲み会だから晩御飯しなくていいんだよね。だから全然、平気!っていうか、もし飲み会じゃなくても、平気にしてたけどね。」

と明るく笑う唯ちゃんに「それなら良かった」と微笑み返した。

それから背筋をもう一度ぴんと伸ばし、唯ちゃんと正面からきちんと向き合った。
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