永遠の愛を(番外編も完結)
フーーーーッと最後に大きな息を吐き出しきったところで「どう?少しは落ち着いた?」と唯ちゃんの優しい声が聞こえた。

目を開くと優しく微笑む唯ちゃんがいて、緊張で冷たくなっていた指先にちゃんと血が巡り始めた気がした。

「…うん、唯ちゃんのおかげで落ち着いてきた。ありがとう。」

「ふふ、良かった。さっきは息してないんじゃないのってくらい固まってたから、どうしようかと思っちゃった。」

確かに。

それくらい緊張してた。

今もまだ緊張はあるけど、一つ一つ伝えよう。

「唯ちゃん、遅くなったけど結婚おめでとう。」

「うん、ありがとう。」

そう言った唯ちゃんの笑顔からは、今の幸せが溢れ出ているようで、私の心もあたたかくとても幸せな気持ちに包まれた。
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