永遠の愛を(番外編も完結)

「え、いいの?」

遠慮がちに聞くと、「いいに決まってるでしょ。見て減るもんなら見せないけどさ!」と楽しそうに笑う唯ちゃんにつられ私も笑みがこぼれた。

「これ、うちの旦那」

そう言って見せてくれたスマホ画面には、なんとなくだけど昔どこかで会ったことがあるような、見覚えのある笑顔の男性が写っていた。

笑っている顔が唯ちゃんと似てる。

それに飲み会か何かの写真だろうか。

顔は見えないけれど、唯ちゃんの旦那さんの肩には誰か別の男性の手が乗せられ、楽しそうな雰囲気が伝わってくる、そんな写真だった。

「中学の同級生でね。去年の正月にあった同窓会で再会して。まぁ、その時は何もなかったんだけどその後にこの人、入院してきてさ。それから…まぁ、今に至るんだけどね。」

「そうなんだ。中学の…」
< 344 / 362 >

この作品をシェア

pagetop