永遠の愛を(番外編も完結)
職員用の駐車場で先生を待っていると、背後で足音が聞こえた。

先生が来たと思って振り返るとそこにいたのは、先生ではなく先輩だった。

何も言わずに通り過ぎるものだと思っていた彼が私の目の前で立ち止まる。

「…どうしたの、早退?」

「はい…」

「体調悪いの?大丈夫?」

私の心配をしてくれているのだろうか。

彼とは昨日、知り合ったばかり。しかも昨日は家まで送ってもらっておきながら今日は挨拶の1つもしなかった私なのに。

弱っている時に優しくされると…ダメだ。
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