永遠の愛を(番外編も完結)
お父さん…ってもしいたらこんな感じなんだろうか…

そんな安心感をどこかに感じながら、隣に座る先生の横顔を盗み見た。

「ん?どうした?」

私の視線に気づいた先生が優しい顔で私を見る。

「い…いえ、何でもありません」

まだ30歳の先生をお父さんみたいだなんて…図々しい自分の思考に自分でも恥ずかしくなって慌てて目をそらしてそう言った。

「あ!おばあさん戻って来たぞ。」

先生の声にパッと顔をあげると、曲がり角から車椅子に乗せられた祖母が見えたところだった。

先生と急いで駆け寄ると、私たちに気づいた祖母も驚いていた。
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