永遠の愛を(番外編も完結)
「みぃちゃん…」

「おばあちゃん、大丈夫なの?怪我したって聞いて、先生が連れて来てくれたの…」

そこで初めて私の後ろに立っていた先生に気づいた祖母が、慌てて先生に頭を下げた。

「あら!すみません。先生にまでご迷惑をおかけして…」

「いえ、それより怪我の方は大丈夫なんですか?」

車椅子に乗っているということは足の怪我?と思ったけれど、祖母の腕は片腕が上に折られるように吊らされていた。

診察室に祖母と一緒に入った。

医者の話では祖母は左手首を骨折し、手術が必要だということを聞かされた。

もちろん、今日から入院ということも。
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