永遠の愛を(番外編も完結)
結局、私は先生に甘えた。

入院になった祖母の着替えなどを取りに戻り、もう一度病院へと戻って来た。

祖母は先生に何度も何度も頭を下げていた。

「今日から1人で大丈夫なのか?…先生の家に、来るか?」

突然の先生の言葉に驚いたけど、嬉しかった。

でもさすがにそこまで甘えるわけにはいかない。

「先生、ありがとうございます。でも、私は大丈夫ですから。」

夕方から職員会議があるという先生は、私を家まで送り届けてくれると最後まで私の心配をしながら学校に戻っていった。

何度も『大丈夫』と言う私に、「何かあったらいつでもかけてこい。遠慮はするな。」そう言ってスマホの番号まで交換させられた。
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