もうおそいんだよ...
「てかさー、早くきいの好きな人教えてってばー。」
昼休み、突然少しキツめに言い放つこれ←は、
あたしの親友、くるみ。
あたしは今まで好きな人ができるたんびにこいつに言ってきたけど、
毎回こいつのせいでバレて失恋するのが
もはや『定番』になってきている。
だから今回は絶対に言わないって決めたんだもん。
あたしはなぜか、今回だけは絶対に失敗したくなかった。
「つか、誰か知んないけどさ、なんでそいつのこと好きなの?」
またまた突然言い出したくるみ。
けど意外とまともなことだから、バカな頭をフル回転させて、あたしも一生懸命考える。
「んー、なんでだろ。」
結局わからんのかい、って笑いながら言うくるみ。