じいちゃん
歩きながらいろいろ思い出の場所に行った。
別に意図的じゃないけど知らないうちに体が動いていた。



今いるところは川の土手。昔ここでよく二人で来たな…。私が自転車の乗る練習しにきた時なんかじいちゃん一人ではしゃいじゃって、見本見せるとか言って私の自転車乗ったらそのまま川にドボンしてたし…。

ほんとアホだよな。バカそのものだし。
てかあの時の新しかった私の自転車返せよ!結局あれ家に帰ってから水できれいに濯いだの私じゃねーかよ!あーなんかまた腹たってきた。




私はそのまま家に戻る事にした。




家の前までくるとその隣のじいちゃん家の前に誰か立っているのが見えた。


誰だろうと思い、近づき声を掛けた。



「あのー…」



声を掛けられた人物は私の方を振り向いた。
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