【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
***
秘書室へ異動して一週間。社長の婚約者になってから一週間。そして、社長と同居を始めてから一週間。
一週間経ったら私はどうなっているんだろう、秘書なんて無理、社長と一緒に住むなんて無理!もう辞めます!……なんてことになるんじゃないかと想像してたけど。
「佐伯さん飲み込み早いわね。これならスケジュールの入力は任せても大丈夫そうね」
「ありがとうございます。阿川さんが分かりやすく教えてくださったのが大きいです」
「ふふ、お世辞とわかっていても嬉しいわ。ありがとう」
初日の自己紹介の時、私が配属された理由について藤堂さんへ食って掛かっていた阿川さんは、7名の秘書の中で最も古株の方だった。
怖そうなイメージだったけど、面倒見がよくて頼りがいのあるお姉さんといった感じの人だ。
その他の秘書さんたちもみんないい方達ばかりで、秘書といえば重役と不倫とか、寵愛の奪い合いとか、とにかく勝手なイメージを持っていたことをひれ伏して謝りたくなった。
「それとね、ちょっと業務外の話になるんだけど……。今週末って何か予定入ってる?」
「あ……、少し待っていただけますか?今確認しますので……」
そう言って私は今週末の社長の予定を調べようとしたけれど。
秘書室へ異動して一週間。社長の婚約者になってから一週間。そして、社長と同居を始めてから一週間。
一週間経ったら私はどうなっているんだろう、秘書なんて無理、社長と一緒に住むなんて無理!もう辞めます!……なんてことになるんじゃないかと想像してたけど。
「佐伯さん飲み込み早いわね。これならスケジュールの入力は任せても大丈夫そうね」
「ありがとうございます。阿川さんが分かりやすく教えてくださったのが大きいです」
「ふふ、お世辞とわかっていても嬉しいわ。ありがとう」
初日の自己紹介の時、私が配属された理由について藤堂さんへ食って掛かっていた阿川さんは、7名の秘書の中で最も古株の方だった。
怖そうなイメージだったけど、面倒見がよくて頼りがいのあるお姉さんといった感じの人だ。
その他の秘書さんたちもみんないい方達ばかりで、秘書といえば重役と不倫とか、寵愛の奪い合いとか、とにかく勝手なイメージを持っていたことをひれ伏して謝りたくなった。
「それとね、ちょっと業務外の話になるんだけど……。今週末って何か予定入ってる?」
「あ……、少し待っていただけますか?今確認しますので……」
そう言って私は今週末の社長の予定を調べようとしたけれど。