【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
課長も十分仕事のできる人だし、性格もサバサバしていて皆に慕われているいい上司だと思うけれど、藤堂さんの前だとそんな印象があっさりと塗り替えられ、課長が年下と思われる藤堂さんにやりこめられる姿は見ていて気の毒になってくる。
「まあ、もっと早く来るつもりだったのですが私も少々遅れてしまいましたので。では、早速ですが佐伯さんは私と一緒に来ていただけますか?」
「あ、あの、本当に私ですか……?」
「……ええ、あなたで間違いではありませんよ、佐伯美緒さん。あなたのことは隅々まで調査済みです。安心してください」
「え?ち、調査?隅々……?」
安心してください、と藤堂さんは言うけれど、隅々まで調査済みと言われて何を安心したらいいんだろう。
というか隅々って何。
そしてツッコミたいのにそうできない藤堂さんのオーラは一体何なのか。
とにかくこんな優秀すぎる人の下で働く自分の姿が1ミリも想像できなくて安心どころか不安しかない。
スラリと背が高くて一際目立つその風貌は、モデルさんですか?と問いたくなるほど美しくて。背筋をピンと伸ばして颯爽と歩く姿は、この人仕事できるんだろうなあ、と勝手な妄想を膨らませるには十分だった。
「まあ、もっと早く来るつもりだったのですが私も少々遅れてしまいましたので。では、早速ですが佐伯さんは私と一緒に来ていただけますか?」
「あ、あの、本当に私ですか……?」
「……ええ、あなたで間違いではありませんよ、佐伯美緒さん。あなたのことは隅々まで調査済みです。安心してください」
「え?ち、調査?隅々……?」
安心してください、と藤堂さんは言うけれど、隅々まで調査済みと言われて何を安心したらいいんだろう。
というか隅々って何。
そしてツッコミたいのにそうできない藤堂さんのオーラは一体何なのか。
とにかくこんな優秀すぎる人の下で働く自分の姿が1ミリも想像できなくて安心どころか不安しかない。
スラリと背が高くて一際目立つその風貌は、モデルさんですか?と問いたくなるほど美しくて。背筋をピンと伸ばして颯爽と歩く姿は、この人仕事できるんだろうなあ、と勝手な妄想を膨らませるには十分だった。