【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
「よかった、来ないかと思った。いつも早めに来てくれるのにいないから」
「ごめんなさいね。会社を出るのが少し遅くなってしまって。そちらは皆さんお揃いなの?」
阿川さんの姿を見つけたその男の人は、ごく親しげに話しかけてきた。
そして阿川さんも親しげな感じで返事をする。
「それで今日の主役はどなたかな?」
「ああ、この子よ。佐伯美緒さん」
「え、あっ、はい……佐伯、です。よろしくお願いいたします」
一応歓迎会というのは本当らしく、今日の主役と言われたけれど。
この中で私が一番地味で目立たないのに主役だなんておこがましすぎて、誰かの後ろに隠れたい。
「よろしく。僕は剣崎直哉です。阿川さんとはよく仕事がらみのパーティーでお会いしていて、そこから親しくさせてもらってます。Agresの秘書さん達はみんなレベルが高いから、新人さんが入ったって聞いてどうしても会いたくなっちゃって」
キラッキラの笑顔でそう話す剣崎さんは疑う余地もないイケメンだ。
だけど残念なことに私の目にはどうしても社長の方がカッコいいと思えてしまってる。
きっとあのただ軽いのか、奥が深いのか全く掴み所のない性格と、整いすぎの顔立ちとのギャップが相乗効果になっているに違いない。
「ごめんなさいね。会社を出るのが少し遅くなってしまって。そちらは皆さんお揃いなの?」
阿川さんの姿を見つけたその男の人は、ごく親しげに話しかけてきた。
そして阿川さんも親しげな感じで返事をする。
「それで今日の主役はどなたかな?」
「ああ、この子よ。佐伯美緒さん」
「え、あっ、はい……佐伯、です。よろしくお願いいたします」
一応歓迎会というのは本当らしく、今日の主役と言われたけれど。
この中で私が一番地味で目立たないのに主役だなんておこがましすぎて、誰かの後ろに隠れたい。
「よろしく。僕は剣崎直哉です。阿川さんとはよく仕事がらみのパーティーでお会いしていて、そこから親しくさせてもらってます。Agresの秘書さん達はみんなレベルが高いから、新人さんが入ったって聞いてどうしても会いたくなっちゃって」
キラッキラの笑顔でそう話す剣崎さんは疑う余地もないイケメンだ。
だけど残念なことに私の目にはどうしても社長の方がカッコいいと思えてしまってる。
きっとあのただ軽いのか、奥が深いのか全く掴み所のない性格と、整いすぎの顔立ちとのギャップが相乗効果になっているに違いない。