【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
「こっちはもう全員揃ってるんだ。みんな楽しみにしてるよ」


剣崎さんに案内されるままに店内に入り、奥の個室へと向かう。

他に男性の参加者がいると聞いた時から薄々感じてはいたけれど、これって多分『合コン』というものだと思う。

あいにく私は女子高、女子大と女子しかいない世界の住人だったので、男の人とまともに関わったことがない。
合コンも誘われたことはあるけれど、大学に入学してまもなく父が亡くなったことや家を出たこともあり、一度も参加したことがなかった。

もちろん、どういうものかは聞いた話で知ってはいるけど、どんな会話がなされているかについては全くの無知だ。


「ここだよ。どうぞ」


何度見てもやっぱりイケメンだけど社長よりは劣る剣崎さんが、爽やかな笑顔を添えて個室の扉を開いた。

するとそこにはこれまた後光が射しているかと見まがうぐらいキラキラ眩しい7人の男性陣。
スーツの方もいれば私服の方もいて、私達とは違って同じ会社の仲間、という訳ではないのかも。

席はとりあえず、ということで『主役』の私は真ん中の席に座らされた。
きっと歓迎会というのは名ばかりで、実質合コンがメインなのだ。
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