【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
最初はこのキラッキラのメンバーの中で思いっきり浮いていることが居たたまれないと思っていたけど。
次第に男の人とプライベートな話をほとんどしたことがない、自分の経験値の低さの方が気になり出していた。

だって私は合コンでのあるある話も知らないし、よく聞くゲーム的なものもしたことがない。

何より私のせいで場をしらけさせたらどうしよう。
そんな思いが頭の中を支配してきて、剣崎さんが乾杯の挨拶を終え、自己紹介が始まった時には焦りはピークに達していた。

みんな思い思いに自己紹介を軽く済ませ、とうとう私の番がやって来る。


「じゃあ次、今日の主役になりまーす」

「あ……、えっと、さ、佐伯美緒です。先週からここにいらっしゃる先輩方と同じ部署に配属されています。今日はこんなに素敵な歓迎会を開いてくださりありがとうございます。今後ともよろしくお願いします」


ノリノリでふられたのに全然面白くない普通の自己紹介になってしまってごめんなさい。
なのに皆さん盛り上げようとたくさん拍手してくださって本当に感謝の限りです。
でもこれが私の精一杯なんです、とひとりうつ向きながら反省していると、最後となるたぶん幹事の剣崎さんの自己紹介が始まった。
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