【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
「あれは完全に俺のせいだから。俺のせいで剣崎にちょっかい出されてるんだから責任感じるでしょ」
「それは優しさだと私は思いますよ」
「…………優しくないよ。でも美緒がそう思いたいならそうしたらいい」
「じゃあそう思ってますね」
なんで優しいと言われて認めたがらないのかはわからないけど、私も譲らないので不服そうな顔はしつつも反論するのは諦めたみたいだ。
「そうそう、今日は午後から取引先のレセプションパーティーがあるんだ。君も連れていこうと思ってたけど、今日はゆっくり休んでていいよ」
「いいんですか?」
「うん。じゃあ俺はもう起きよう、っと」
「ひゃっ!あ……!」
暁斗さんがすっと立ち上がると、引きずられたのか腰に巻いていたタオルケットがするっと滑り、床に落ちてしまう。
そのせいで私はシャツ一枚に素足という恥ずかしい姿をさらけ出すことになり。
「あ、ごめんね美緒。わざとじゃないよ」
「ぜ、絶対わざとですよね……!」
「ははっ、わかった?でも君のその姿、最高にいやらしくて好きだよ。今度は脱いでも止めないでおくね」
「っ……!」
ニコニコしながら手を振って、私の部屋を後にする暁斗さん。
扉がパタンと閉まると、脱力感に襲われた。