【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う

「はあ……。ホント、お酒って怖い……」


本当に私はこんな姿で暁斗さんに腕枕をされて眠っていたのか。二人で寝ても狭くはないぐらいベッドは広いけど、それでも、ねえ?

それにこんな姿で寝ていても何もされない私ってどうなんだろ。
理性がどうの、と言ってくれてはいたけど実際は何もないし、私がこんな姿になっても全く動じてもいなかった。
まああれだけ経験豊富そうなのだから、こんな小娘に動揺するわけないんだけど。


「……眼中にないってことか……」


ころんと横になってそっと目を閉じる。
さっきよりも少しだけ頭痛がひどくなっている。
このままもう一度寝よう、そう思ったんだけど。


「……暁斗さんの、匂いがする……」


ノーブルな印象を与える香り。
もうそこに彼はいないのに、確かにここで一夜を過ごしたと証明しているように思えてドキドキして、眠気はあるのに再び眠りに落ちるまでは時間がかかった。

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