【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
「ーーーーさて、君の疑問符を解決してあげなきゃいけないんだけど、俺の自己紹介がまだだったよね。知ってるだろうけど、俺が社長の三原暁斗で、こっちが秘書室長の藤堂薫。で、君が佐伯美緒さん」
「は……、はい……」
まるでコンパみたいなノリの自己紹介に、もっと仰々しいイメージを抱いていた私としては戸惑うばかりだ。
あまりにもフランクに話してくるので本当に社長なのかと疑いたくなるけれど、これだけ緩い雰囲気で話してくれているのに、どこか緊張せざるを得ないのはその瞳の奥から滲み出る目力みたいなもののせいかもしれない。
真っ直ぐに私を見つめ返すこの目には何を隠そうとしても無駄、そんな風に感じてしまう。
「ふふ、わかるよ君の考えてること。こいつ軽いけどホントに社長?って思ってる」
「えっ……」
「あ、当たり?」
「当たってないです!」
「えー、じゃあ……何こいつ、頭悪そう、とか?」
「それも違います!」
「えー、それじゃあ……」
「ーーーー社長」
楽しげに私をからかって遊び続ける社長を止めるべく、藤堂さんが静かに口を開いた。
「……はあ、わかったよ。本当にお前は頭が堅いね」
「それが私の仕事ですので」
「はいはい。ま、そうだね、そろそろ本題に入ろうか」
そう言ってふざけ倒していた社長は、私の真正面に向き直り、射るような視線を私に向けてきた。
「は……、はい……」
まるでコンパみたいなノリの自己紹介に、もっと仰々しいイメージを抱いていた私としては戸惑うばかりだ。
あまりにもフランクに話してくるので本当に社長なのかと疑いたくなるけれど、これだけ緩い雰囲気で話してくれているのに、どこか緊張せざるを得ないのはその瞳の奥から滲み出る目力みたいなもののせいかもしれない。
真っ直ぐに私を見つめ返すこの目には何を隠そうとしても無駄、そんな風に感じてしまう。
「ふふ、わかるよ君の考えてること。こいつ軽いけどホントに社長?って思ってる」
「えっ……」
「あ、当たり?」
「当たってないです!」
「えー、じゃあ……何こいつ、頭悪そう、とか?」
「それも違います!」
「えー、それじゃあ……」
「ーーーー社長」
楽しげに私をからかって遊び続ける社長を止めるべく、藤堂さんが静かに口を開いた。
「……はあ、わかったよ。本当にお前は頭が堅いね」
「それが私の仕事ですので」
「はいはい。ま、そうだね、そろそろ本題に入ろうか」
そう言ってふざけ倒していた社長は、私の真正面に向き直り、射るような視線を私に向けてきた。