【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
「谷田部さんには俺から伝えておくから。美緒を男が必ず振り返るようにしてほしい、ってさ」
「か、必ずなんて私じゃ絶対無理ですよ!」
「そうかな。前にも言ったけど美緒は人目を引く子だよ。男は体や顔だけじゃなく雰囲気にも惹かれるものだよ。最も美緒の場合は顔も可愛いし、足首も細くてキュッとしてるから普通にみんな見るよね」
「そ、そんなお世辞言われても……」
「だからお世辞じゃないんだって。ほら、剣崎いたでしょ。君のことそういう目で見てますって顔して見つめてたよ。剣崎もモテるからね。あいつがあんな目で見るんだからやっぱり君は男から見て魅力的なんだよ」
さっきから暁斗さんは私が目を引く子だとか言ってくれるけど、私は全然そうは思えない。
「そもそも美緒は自分を過小評価しすぎ。女子校だったから男と出会う機会も少なかったんだろうけど、普通にモテてたと思う、俺は」
「……そうでしょうか……」
なぜ暁斗さんがそんなに力説するかはわからないけど、実際にナンパされたことは数回だし、自分が男の人に目を向けてこなかったから自分がどう思われるのか気にしたことがなかった。
暁斗さんに会って、経験値ゼロのくせに婚約して同居までするようになって、駆け足で経験を積んでる最中のようなものだ。
「そんなに心配しないで。美緒なら大丈夫だよ」
「……はい」
実のところ私の心配は他人にどう思われるかよりも、暁斗さんがどう思ってくれるか、にかかっていて。
暁斗さんがいいと思うように変身できたらいい、それだけが気がかりだった。