【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
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営業部マーケティングアシスタントチーム。
これが谷田部さんの所属先の名称で、活動としては外部で行うPR活動等のサポート、アシスタント業務、とのこと。
一歩中へ入れば大量の服の山。
山といっても無造作に放り投げられている訳ではない。
天井付近まで何段にも渡って設置されたハンガーラックには隙間なく種別ごと、色別にスーツやドレスなどの衣装や服飾品がかけられていて、ほぼ360度に渡って展開されるグラデーションが美しい。
スタッフは全部で何名いるのかわからないけど、前回同様、谷田部さんの他、ヘアメイクの担当の方がお二人いる。
「よし!これでいいでしょ。社長も納得するんじゃない?」
そう言って私の肩に手を乗せ、鏡に映った私を満足げに眺めている谷田部さん。
以前暁斗さんが『女史』と呼んでいたけれど、まさにその呼び名はぴったりだと思われる方だ。
仕事は無駄なくそつなく、時間厳守で完璧に遂行します、といった感じ。細い銀縁の眼鏡がとても似合っていて知性に溢れている印象を受ける。
「谷田部さん、ありがとうございました。自分では何だか恥ずかしいんですけど……」