【加筆・修正中】恋した君に愛を乞う
***
「あ、あれって女優さんの……」
パーティは比較的規模が大きく、服飾関連だけではなく様々な業界の方々が招待されていると藤堂さんが教えてくれた。
ざっと見渡しただけで芸能人やスポーツ選手、モデルさんなど見たことがある顔があちこちに見つけられる。
「美緒、ちょっといい?」
「はい」
今日の私の役割は秘書として社長に付き添うこと。
そのため到着してすぐ暁斗さんが挨拶回りに向かっている間は、常に暁斗さんの視界に入る位置で控えていた。
藤堂さんも来ているけれど会場ではなくロビーで待機している。
「運の悪いことに剣崎も来てる」
「剣崎さんも?」
「言ってなかったかもしれないけど、あいつ潮物産の常務なんだよね」
「潮物産って、あの……」
「そう。あの業界大手の潮物産。そこそこ頭もキレるし会長の息子だからね。あいつの兄貴が今の社長なんだ」
「そうなんですか……」
合コンという名の歓迎会の時の皆のまとめ具合や話ぶりから、出来る人なんだろうとは思っていたけど。なるほど、潮物産の常務というのはすんなり納得できた。
「あ、あれって女優さんの……」
パーティは比較的規模が大きく、服飾関連だけではなく様々な業界の方々が招待されていると藤堂さんが教えてくれた。
ざっと見渡しただけで芸能人やスポーツ選手、モデルさんなど見たことがある顔があちこちに見つけられる。
「美緒、ちょっといい?」
「はい」
今日の私の役割は秘書として社長に付き添うこと。
そのため到着してすぐ暁斗さんが挨拶回りに向かっている間は、常に暁斗さんの視界に入る位置で控えていた。
藤堂さんも来ているけれど会場ではなくロビーで待機している。
「運の悪いことに剣崎も来てる」
「剣崎さんも?」
「言ってなかったかもしれないけど、あいつ潮物産の常務なんだよね」
「潮物産って、あの……」
「そう。あの業界大手の潮物産。そこそこ頭もキレるし会長の息子だからね。あいつの兄貴が今の社長なんだ」
「そうなんですか……」
合コンという名の歓迎会の時の皆のまとめ具合や話ぶりから、出来る人なんだろうとは思っていたけど。なるほど、潮物産の常務というのはすんなり納得できた。