初恋のうたを、キミにあげる。
そして、世界が変わりだす
家に帰ってもなにもやる気が起きなかった。
私にできることを考えても浮かばなくて、ため息ばかりがこぼれ落ちる。
だけど、考えなくちゃ。
今まで周りに甘えてばかりで、助けられていた。
誰かに頼るんじゃなくて、自分で自分のできることを考えないとダメだ。
泣いていいのは私じゃない。自分の手のひらをじっと見つめる。
私はなにも持っていない。
できることもきっと人よりも少ない。
だけど、私は森井くん、大城くん、木崎さんが虐めたりしていないこと、先輩たちの件も悪くないことを知っている。
それなら、私にもできることがあるはずだ。