人形屋

「何?」

ガシッ

「お願い!梨花をッ,梨花を助けてッッ!!」

私は女の子の肩をつかみ怒鳴り付けるかのように、必死に言う。

「アラ、どうしたの?」

「…あんたに頼みたいことがあ、ります」

自分が取り乱していたことに気がつき、冷静になりつつ女の子に頼む。

「なら、まず店に入れば?」

女の子はドアへと手のひらを軽く向け中に入るよう進める。



「ありが、とう。おじゃまします」
< 3 / 8 >

この作品をシェア

pagetop