人形屋
「ぁ、ゴメン」
指を差すのを止め、ローラの方を向く。
「ぇえっと…?」
頭の上に?マークを浮かべローラを見れば、
笑っていた。
「ちょ…」
「面白いものを見せてくれてありがとう」
ニコリと柔らかく笑っているが、実際は大笑いしてるんでしょ?と愛は思いつつ、ローラに質問することにした。
「この人形屋は、何をしてるんですか?」
愛はティーカップの残骸を片している人形を横目にたずねる。
「この部屋に沢山ある洋風人形。それを作り、売ってる」
「じゃ,じゃあ。なんで私の名前を知ってて、人形が動いてる、んですか?」
さっき思ったことがよみがえってきた。
━━━見透かされてる?━━━
愛は余計、おどおどしてしまう。
「名前は、きいたからよ。貴女のお友達に」