黄色い履歴書
タケルは頬に冷たいモノを感じ
太陽がぼやけて見えた後
独りで笑う自分が見えた



     『涙』



神様なんていない

幸せなんていらない

笑顔なんて見たくない

だって






独りは自由だよ











『カランカラン~カランカラン~』


タケルの涙を見て女の子は歌いだした


それは長い長い物語

小さな命の物語

大きな愛の物語



~~~~~~~~~~~~~

小さな小さな男の子~

ママの中の男の子~

ふんわりやんわり暖かい~

早く見たいなママの顔~

早く見たいなきれいな光~

でもねでもね不思議さん~

出てもママが見つからない~

きれいなお日様笑ってる~

お日様だけが笑ってる~

だからボクも笑うんだ~


ボクが笑うと喜ぶよ~

ママがどこかで喜ぶよ~

わははわははって笑うんだ~

でっかい声で笑うんだ~

地球全部に聞こえるよ~

ママにもきっと聞こえるよ~

そしたらママも笑うんだ~
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