黄色い履歴書
シキは頭を濡らしながらも
静かにタケルに話出した



タケル見な

あんたのせいで神様泣いてんじゃんよ

タケルがかわいそうだっていってな

あんたは神にまで思われて


ほんと、

幸せ者だよ。





僕の涙は自然に

そして永遠に

枯れ果てる事なく
流れていく



シキが言う“神の涙”は

本当はシキの涙だということ

タケルはとっくに気付いていた




僕はシキに弱いんだ

かなわないよ

だって僕の
     ―――だから…
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