黄色い履歴書
シキが歩き出すとタケルはまた気まずそうに動かなかった

『何、あんたビビってんの?』


シキは反応出来ずにいるタケルに語り出した



あの子に何言われたか知らんけどさぁ、あんたに声かけてくれたんでしょ?
友達作んの恐いなら辞めていいけど
でもそれってタケルは違うんぢゃないの?
嫌いじゃないでしょ?そういうの



タケルはうつ向いたまま手に力を込めてうなづいた



タケルは何度も何度も殴ったと聞いていたが
みさきちゃんがいたのは7階東にある脳外科だった


『検査も終わって今は落ち着いて眠っている状態です』
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