黄色い履歴書
第2章

過去のケジメ

そこはガラリとした道

以前は栄えていたのか 、そんな面影もない廃った街

シキはそんな暗い街を足元だけを見て歩く

「この辺りだと思ったんだけど…」


まだ昼間だというのに人影すら見えない

シキはある家を目の前にすると

その家の壁をそっと触れた


「近い」


そう言うと
シキは今来た道をまた戻って行った



「まだ早かったか。。こっちが先じゃぁだめだったな」



シキは一度振り返り諦められないその想いを引きずりながら帰って行った。





ガタッ…

「シキ………?」
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