車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)

「それならいいが……後は、工藤キャプテンが
どう判断するかだな」

早川兄ちゃんは、うーんと
悩んだ表情をしてきた。

うっ……確かに。
工藤キャプテンは、厳しいから
下手したら次の準決勝に出してもらえないかも
知れない。

「俺、必死に頼むよ!!
出場させてもらえるように。
後悔したくないし」

せっかくなら出場して勝ちたい。

すると早川兄ちゃんは、苦笑いしながら

「分かった、分かった。
俺も一緒にやれるように頼んでやるから」

俺の頭を撫でてくれた。
そうしたら

「出場するに決まってるだろ。バーカ」

目線を合わせ無いが
本を読みながら美堂が、そう言ってきた。

美堂……。

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