車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
慌てて見ると最初にボールを持ったのは、
工藤キャプテンだった。
すぐさまゴールリングに向かうため進もうとした。
しかし水野選手は、それを阻止するため
立ち塞ごうとしてきた。
「あの水野選手と中山選手は、
主人とは、選抜で何度か争ったことがあるわ」
「そうなんですか!?」
千花は、麻友さんの言葉に驚いた。
「えぇ、水野選手。持ち点は4点。
ハイ・ポインターとしては、かなりの実力者よ!
中山選手は、持ち点は2点。
ロー・ポインターとしての実力者。
そうね……美堂君タイプの選手かしら?」
美堂……タイプ?
しかし詳しいなぁ……。
「随分と詳しいですねぇ~」
「フフッ……これでも勉強したもの。
それに、この子を出産するまで千花ちゃんと同じ
マネージャーとしてやっていたのよ。
あの2人が久しぶりに揃って出場するとなると
かなり厄介な相手よ?
あの2人の壁は、かなり高いから」
久しぶりに揃う……?
すると歓声が聞こえてきた。