車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)

「チッ……今日の水野選手は、体調がいいようだな。
動きに無駄がない」

美堂が舌打ちをしながらぼやいていた。

体調がいい……?

「体調がいい時と悪い時があるのかよ?
あの水野選手って人……」

俺は、気になり質問した。

「そうね。美堂君の言う通りだわ。
彼は……脊髄小脳変性症っていう
病気を持っているの」

せきずいしょうのうへいせいしょう?

何か小難しくて言いにくい名前だな。

「どんな病気なんですか?それ……」

千花がどんな症状なのか聞くと美堂が

「脊髄小脳変性症。
小脳および脳幹から脊髄にかけての神経細胞が
徐々に破壊、消失していく病気だ。
運動失調や四肢失調など症状は、様々だが
その時の体調に合わせてトレーニングや試合を
調整させないと病気の進行が早くなる」

「去年の大会は、体調が悪い時にやったから
医者にドクターストップが、かかった。
だから出場が出来なくて決勝まで行けなかった」

詳しく説明してきた。

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