車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
そしていよいよ第3クオーターが
始まった。
目の前にすると、また雰囲気が違う。
でも、何だかワクワクする。
「ほう……工藤が言っていた。
大型ルーキーか。
どれぐらいの実力か楽しみにしているぞ」
「あぁ、期待してていいぜ。
俺、絶対にあんた達に負けないから」
ニヤリと笑った。
「フッ……生意気だな。いいだろう。
見せてもらうぞ」
そして試合が始まった。
最初にボールを取ったのは、水野選手だった。
くっ……速い。
必死にボールを取り返そうと追いかけた。
手慣れたようにドリブルやダブルドリブルを
取り入れながら前に突き進んでいく。
ゴールリングの近くに来ると美堂が
待ち構えていた。
避けようとする水野選手にすぐさま
反応してブロックに回る。