車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)

「あぁ、上等じゃねぇーか。
その試合受けてやる。覚悟するのはお前だ!」

負けず嫌いな俺は、その挑戦状に乗った。

姫宮は、フンッとそっぽを向くと
そのまま立ち去って行った。

「何だよ……アイツ」

ムスッとした表情した。

初対面の人間に失礼じゃねぇ?
それに、あの周りが敵だと思ってそうな
印象だった。

とにかく、あのムカつく野郎には、
負けたくない。

自分達の控え室に戻ると
早川兄ちゃん達がお弁当を食べていた。

「何処に行っていたんだ?
早めに弁当を食べないと試合時間になってしまうぞ」

えっ?あ、そうか。
俺達の決勝戦は、お昼を食べた後だった。

「やべぇ。昼めし抜きは、さすがにキツい。
早く食べなくちゃあ……」

俺は、慌ててリュックからお弁当を
取り出そうとした。

< 202 / 282 >

この作品をシェア

pagetop