車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「あぁ、上等じゃねぇーか。
その試合受けてやる。覚悟するのはお前だ!」
負けず嫌いな俺は、その挑戦状に乗った。
姫宮は、フンッとそっぽを向くと
そのまま立ち去って行った。
「何だよ……アイツ」
ムスッとした表情した。
初対面の人間に失礼じゃねぇ?
それに、あの周りが敵だと思ってそうな
印象だった。
とにかく、あのムカつく野郎には、
負けたくない。
自分達の控え室に戻ると
早川兄ちゃん達がお弁当を食べていた。
「何処に行っていたんだ?
早めに弁当を食べないと試合時間になってしまうぞ」
えっ?あ、そうか。
俺達の決勝戦は、お昼を食べた後だった。
「やべぇ。昼めし抜きは、さすがにキツい。
早く食べなくちゃあ……」
俺は、慌ててリュックからお弁当を
取り出そうとした。