車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「アイツは……仲間を丸っきり信用していない。
そういう奴は、誰の耳すら傾けない。
なら、最初にアイツを個人的に焦らす。
優越感がある奴ほど……油断するからな。
そうなれば、焦りまともなプレーが出来なくなる」
まさか……わざと!?
姫宮を油断させるために
わざと抜かせたのか?
まさかと思ったが、冷静沈着なコイツなら
やりそうだ。
確かに言われてみれば……。
姫宮は、自分の攻めることばかり
集中して仲間にパスを渡していない。
まるで1人で試合をしているようだった。
すると早川兄ちゃんが
「あの姫宮って子……少し翼や海利に
似ているな」と言ってきた。
『はぁっ?どこが!?』
何故か息ピッタリに否定した俺と美堂。
アハハッと笑らわれた。