車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「その生意気なところ。まぁ……最初の頃の
海利の方が似ているかもな。
自暴自棄になり自分の殻に閉じこもっていて
誰を信じていいのか分からなくなっている。
だから自分しか信じられないんだ!」
「そういう奴は……無理やりでも、こじ開けてくれる
仲間やきっかけが必要だ。
そうすれば、自分から出て来られる」
相手を気にかける早川兄ちゃんらしい
考え方だった。
「……俺は、違うし……」
美堂は、不満そうな表情するが
頬がほんのり赤くなっていた。
照れてる……。
相変わらずツンデレな奴。
素直ではないし……。
そうか……アイツもそうなのか?
昔の俺みたいに。
事故の当初の事を思い出した。
俺は、日向兄ちゃんや千花が居たから
前を向く事が出来た。
居なかったら姫宮みたいに
誰も信じられなくなっていただろう。
なら、俺がそれを変えたい。