車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「だったら、今から変えてやるよ。
お前の人生を……」
「はぁっ?変えるって……どうやって?」
姫宮は、俺に向かって言った。
「お前が……今の自分を受け入れられないのは、
自分自身を否定しているからだ。
世の中には、もっと強い精神力や
実力のある障がい者選手がたくさん居るんだ!
それすらまともに見ないで
障がい者を舐めてんじゃねぇーよ!!」
「俺が、お前に見せてやる。
本物の車椅子バスケってものを……。
そして、お前の希望の架け橋になってやるよ」
希望の架け橋。
その言葉は、日向兄ちゃんが言った言葉だった。
「冗談じゃねぇ……そんなこと
お前に出来る訳ねぇーじゃん」
「そんなのやってみないと分からないだろ。
やりもせずにグチグチと諦めているんじゃねぇーよ?
俺は、まだ夢を諦めた訳ではない。
絶対にプロのバスケット選手になってみせる」
プロの選手になることは、
俺の小さい頃の夢だ。
それは、今も変わらない。