車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
絶望の狭間。
「今日は、この辺にしておく。
また来るからな」
そう言うとおっさんは、立ち去ろうとした。
「二度と来るな!!」
俺は、ムカついてそう叫んだが
おっさんは、振り返ろうともしなかった。
何だよ……一体。
母さんは、一生懸命
頭を下げていた。
ムカつく……どいつもこいつも。
俺は、そばにあった本を力任せに投げつけた。
しかし。あのおっさんは、受診も兼ねて
ちょくちょく顔を出すようになった。
千花は、来ないのに……。
俺は、嫌で無視したが
それでも構わずに通い続けてきた。
何だよ……アイツは。