車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
周りは、ヒューヒューと笑いながら
からかってきた。
ハッと気づくと恥ずかしくなってしまう。
お互いに慌てて離れるが
見つ合うと思わずプッと笑ってしまった。
その後、フッと違うところに
目線を向けた。
姫宮が居た。
負けたことが悔しかったのだろう。
涙を流して泣いていた。
伊藤選手や周りの味方の選手は、
そんな姫宮のそばに集まりだす。
俺は、チラッと千花を見た。
千花は、その意味がすぐに分かったのか
俺の車椅子を押して
姫宮のもとに連れて行ってくれた。
そばまで行くと右手を差し出した。
「今日……お前と試合が出来てすげぇ楽しかった。
また一緒に試合しような」
満面の笑顔で握手を求めた。