車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「翼は、まずどれに乗りたい?」
「うーん。そうだなぁ……」
一緒にパンフレットを覗き込んだ。
うわぁ……顔が近い。
心臓が凄くドキドキと高鳴る。
2人で散々悩み、結局
近くにある魔法の船という乗り物にした。
しばらく並んで待っていた。
小さな魔法の船に乗ってトンネルの中に入り
街中や空など
いろんな場所に連れて行ってくれる乗り物だ。
順番が回って来たのだが
乗り物に乗る際に少しの段差があった。
これは、俺みたいに脚の不自由な人には困難だ。
「翼。段差があるけど大丈夫?」
「うん?あぁ、これぐらい
リハビリで何度もやっているから」
平気、平気と笑った。