車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「えぇ……まぁ……」
千花が苦笑いしながら応えた。
この状態なら、そう見えるだろうな。
本当は、2人とデートだったのに。
少し残念な気持ちになっていると
早川兄ちゃんが
「もしかして東京パラリンピックで
陸上100メートルで金メダルを授賞した
日向選手ですよね?
俺……テレビで観ていました」
日向兄ちゃんに話しかけてきた。
「あぁ、そうだが……」
「決勝……素晴らしかったです。
あ、申し遅れました。俺……早川と言います。
翼とは、車椅子バスケで一緒なんです」
にこやかに自己紹介する。
「あぁ、知っている。この前の大会
妻と一緒に見に行ったからな。
君のシュートも素晴らしかったぞ」
何やら和やかな雰囲気で話始めた。