車椅子バスケ~希望の架け橋~(翼ver.に変更)
「俺は、上体を起こせるので
腕力で乗ることは出来ます。ただ
海利は、上体を数秒ぐらいしか起こせないので
自分では、難しいでしようね」
早川兄ちゃんがそう言って
説明をしてきた。
「……俺は、いいよ。乗らない。
別に乗りたい訳ではないし」
まだ不機嫌そうに言う美堂。
おいおい。せっかく来たのに
何も乗らないのも……つまらないだろう。
どうにか出来ないだろうか?
その時だった。
何を思ったか日向兄ちゃんは、ひょいっと
美堂をお姫様抱っこした。
「えっ?ちょっと……離せよ!?」
美堂もかなり驚いていた。
「心配するな。1人で出来ない時は、
誰かに頼ればいい」
そう言うと日向兄ちゃんは、美堂を
乗り物のところに連れて行き座らせた。